「春くらべ7」の作品解説
作品として面白いのは、綾も香純も手放せない広木の欲張りっぷりです。綾と同じ家から登校する始まり方は完全にラブコメなのに、香純のスキャンダルで空気が一変します。楽しい場所だったマンションが消えて、香純も学校に来なくなる。綾との時間も、香純への未練も、どっちも欲しい広木のダメさが全開。
綾ともっと一緒にいたい。香純も気になる。家では両親のことでしんどい。バイトで疲れている。そんな状態で欲とイライラを抱えたまま突っ走り、広木は綾との関係を最低な形で壊します。綾に去られた時点で、「こいつ本当にやらかしたな」となります。
香純にも会えない。綾とも絶交状態。二人とも失ったと思わせたところで、全部失った香純が学校に戻ってくる。この再会がかなりズルいです。読者は「ここで香純かよ。広木の鬱憤、全部そっちに向かうやつじゃん」となります。
綾も好き。香純も好き。どちらも手放せない気持ちは、男として分かってしまいます。だからこそ読後は「広木、お前は最低。でもその欲張り、ちょっと分かる」となります。
「春くらべ7」の作品情報
| 配信開始日 | 2026/06/29 00:00 |
|---|---|
| タイトル | 春くらべ7 |
| サークル | ハイエロ |
| 作品形式 | コミック |
| 配信品番 | d_481912 |
| 利用期限 | 無期限 |
| ファイル容量 | 263.44MB |
| ページ数 | 135ページ |
| カテゴリ | NTR |
| キャラ設定 | 天然 / 押しに弱い |
この作品のヒロインタイプ
綾:天然
綾は、明るくて真面目で、ちょっと天然な同級生タイプです。いつもニコニコしていて話しやすいのに、ちゃんと傷つくし、限界が来たら黙って離れる。そこがいいです。何でも許す都合のいい子ではなく、普通に好きで、普通に怒れて、普通に泣けるから刺さります。
香純:押しに弱い
香純は、自信のなさと愛されたい気持ちで動いてしまうヒロインです。華やかな場所にいた時より、全部失って戻ってきた時のほうが妙に目を引きます。広木の初恋で、未練で、放っておけない存在。読んでる側は「綾を大事にしろ」と思っているのに、香純が出てくると一気に心がぐらつきます。
この作品のテーマ
この作品のテーマは、学園もののNTRです。綾は広木に傷つけられ、香純には加藤の想いが残る中で、3人の気持ちが別の相手へズレていきます。
綾との幸せが始まった直後に、広木が自分の欲とストレスで全部ぶち壊します。朝から一緒に登校して「もう綾ルートで勝ちだろ」と思ったら、香純のマンションは使えなくなり、香純本人も学校に来なくなる。居場所を失った広木が綾に最低な形でぶつかるので、「お前、そこで踏み外すのかよ」となります。
広木は綺麗な主人公ではありません。綾を好きで、香純も気になって、家の問題まで抱えて、最後は弱さを好きな子にぶつける。このダメさがあるから、三角関係が妙に生々しいです。
香純も厄介です。華やかな場所にいた時より、全部失って戻ってきた後のほうが目を引く。綾を失って、香純にも会えず、溜まりに溜まった広木の鬱憤が、再会した香純へ一気に向かう。広木に対して「最低だな。ゲスすぎだろ?けど好き。」となります。

